新刊
深夜叢書社年代記
齋藤愼爾著
表現者たちとの邂逅と熱い交流
60年の遍歴を綴った独白的文化史
俳人としても知られる孤高の編集者が学生時代に小さな出版社を興し400冊超を上梓。吉本隆明・埴谷雄高・春日井建ら著者たちとの邂逅や知られざる出版の経緯が、いま浮き彫りになる。
くわしくは→こちら
〈詩歌句集〉漆の歴史
室井光広著
「わたしはかつて、一本のウルシの木であり、かつ、それに創(キズ)をつけ詩の樹液を採集するウルシ搔き職人であった」…。詩183篇、短歌682首俳句1105句収載。詩・批評・小説の三位一体を実践してきた室井文学の原点を刻印する多面的世界を初めて公刊。
くわしくは→こちら
句集 肥後守(ひごのかみ)
行方克巳著
題名の『肥後守』は「肥後守蛇の匂ひ
のこびりつき」から名付けられる。俳
句とは「季題発想による一行のものが
たり」と表明する著者の第9句集。明
滅する生と死のつらなりに目を凝らし
犀利な感性と諧謔の精神ですくわれた
245句にポエジーと洞察が交錯する。
くわしくは→こちら
句集 俳鴉(はいがらす)
原 満三寿著
髪に梅さしてキュンです俳鴉
表紙の絵は与謝蕪村晩年の傑作「鳶鴉
図」の左幅に描かれた鴉の図。どうし
ても新句集の表紙に使ってみたかった
という著者。「俳鴉」という題も著者
ならではの造語を基調に、俳諧の可能
性を探り、遊んだ第10句集。
くわしくは→こちら
句集 ひめむかし
柿本多映著
跳躍する言葉
2013年刊行の『仮生』で桂信子賞など
3賞を連続受賞してからほぼ10年ぶり
になる新作の第8句集。俳句と出会っ
て半世紀に及び、95歳を超えた著者。
さらに自在に、詩想鮮やかに切り拓か
れた450句がここにある。
くわしくは→こちら
海外詠112首 〈英仏訳〉
金井一夫著 (下記掲歌は英訳例)
アマゾンの蝶が天より溢れ来て
あたりたちまち光のしぐれ
Amazonian butterflies
have overflowed
from heaven
I then find myself
under a shower of lights
くわしくは→こちら
句集 あかときの夢
柴田獨鬼著
荒びゆく心こころに蝶の翅
「心」と「こころ」。一句の中での二
表記に留意。「荒びゆく心」は、時代
・世相を象徴化。「こころ」は個の内
的世界で根源に蝶の翅が存在するとい
う衿持。肉体を支え自在に宙を飛翔す
る蝶の翅。 (齋藤愼爾評)
くわしくは→こちら
風曜日 〈詩と句と連句集〉
別所真紀子著
一茶らの俳句に詩を添えて静謐で鮮烈
なポエジーを響かせる句詩付合21篇、
透徹の眼差しが捉えた俳句153句、「二
行詩による半歌仙の試み」2篇、さら
に練達の連句5巻を収載する。詩人に
して俳諧小説の第一人者による、一読
三嘆、新しい風を孕む詞華集。
くわしくは→こちら
詩集 父との約束
加藤道子著
蹠(あしうら)の記憶
自身の来し方を追尋する旅は近江、豊
後、鎌倉・逗子、そして中国・山西省
へ――。
土地の記憶に照らされつつ、確かなま
なざしが掬い上げた言葉で紡ぐ17篇。
『春ん月』に続く第2詩集。
くわしくは→こちら
句集 透きとほるわたし
魚住陽子著
野晒しの電池のごとき秋思かな
この句が私は一番心に沁みる。あまり
にも殺伐とした比喩であり景である。
しかし心に残るし、一見癒し系の句で
ないにもかかわらず澱が心の底に静か
に沈み切ったような安らかさがある。
(正木ゆう子)
くわしくは→こちら
句集 渾沌 (こんとん)
星野高士著
清新な抒情を鮮やかに掬う俳人・星野
高士が円熟を深めながら拓く新境地。
〈渾沌〉は可能性の揺籃。然り、私た
ちは渾沌の世に明晰かつ洒脱な精神で
紡がれた387句と出会うことだろう。
詩歌文学館賞・俳句四季大賞に続き、
稲畑汀子賞の3賞受賞。
くわしくは→こちら
黒田杏子の俳句
高田正子著
遊行する精神
その句業の全軌跡
黒田杏子のエッセイや先達の名句を自
在に抽きながら、テーマ別に杏子俳句
の背景を探索し、作品の魅力を緻密
かつスリリングに読み解く。
くわしくは→こちら
句集 その前夜
井口時男著
その前夜(いまも前夜か)雪しきる
世界やはらげよ雨の花あやめ
微かに聞こえるエコーを掬い、共振し
つつ紡がれた17音…… 。俳句表現の
新たな可能性を拓く第3句集。そして
また室井光広、河林満という2人の作
家魂がエコーしてくる名随筆も併載。
くわしくは→こちら
小説 高円寺へ
後藤みな子著
大きな反響を呼んだ前作『樹滴』(小
社刊)に続く戦争=原爆で壊された家
族の再生の物語。「今まで書いた小説
のテーマは浦上原爆後の私の家族だっ
た」が、「私は『小倉』が浦上の前の
原爆投下予定地と知ったときは強い衝
撃を受けた」 (「あとがき」)。
くわしくは→こちら
句集 迷走する空
原満三寿著
危機の種をいくつも抱えながら多様な
生命がさんざめく「青地球」。この先
地球はどうなるのか、生き物たちはど
うなるのか。そんな思いに駆られて題
名を『迷走の空』に。〈いのち〉の諸
相に眼差しを向ける著者の第8句集。
解説「瞑想する空への誘い」齋藤愼爾
くわしくは→こちら
水原紫苑の世界
〈全容に迫る保存版ムック〉
第1歌集『びあんか』で鮮烈デビュー
し短歌最前線に立ち続ける水原紫苑。
三十数人の論者による作家作品論と、
水原本人の卓抜な論考やエッセイ、小
説のほか自選500首載録。静まり返っ
た歌の世界にいま〈水原紫苑の世界〉
がさしだされ、新たな扉が開かれる。
くわしくは→こちら
句集 微笑佛
瀬戸内敬舟著
「私ひとりしか認めていなかった
甥の敬舟の句集が世に出るとは……
空恐ろしいです」(瀬戸内寂聴)
黒田杏子氏の俳句会に所属し新人賞を
獲得した寂聴氏の甥の敬舟氏。その杏
子氏に「貴方に逢えた人生に感謝」と
語らしめた自然と人生への哀歓集。
くわしくは→こちら
「我を生まし足乳根の母」物語
近代文学者を生んだ母たち
中塚鞠子著
「この二十篇を書いてみて、彼らの原
点が母親にあったことに、深く胸を衝
かれた」(著者)。一葉、啄木、茂吉か
ら谷崎潤一郎、小林多喜二、深沢七郎
らまで、作品の影を刻印した作者たち
の、作品に昇華する前の母に迫る。
くわしくは→こちら
句集 樟若葉
後藤帰一著
句歴35年。俳句の「極楽の文学」と
合気道の「極楽の武道」という二つの
世界に浸ってきたという著者。新聞記
者生活をしながら春夏秋冬の彩りを十
七文字に、掌中の350句にどう反照さ
せてきたのか。巻末に付載した著者作
成の「季題別索引」が異彩を放つ。
くわしくは→こちら
詩集 春ん月
加藤道子著
「この詩集は、つつましやかな自分史
と見えて背後にその激動の時代が暗示
されており、個の感懐がおのずから普
遍性を持つ。 加藤さんのものの見かた
まなざしの確かさが深く読者の心に響
いてくる。」(別所真紀子)
――跋文から
くわしくは→こちら
句集 赫 赫(かっかく)
渡辺誠一郎著
赫赫と闇に爪掻く老蛍
天山も富士も土くれ一茶の忌
被爆から被曝の国の涼しさは
現代俳句を第一線で主導する気鋭の第
4句集。名句続出、圧巻の412句。危
機の情況に対峙し精神の基底に火を点
じるべく疾走する孤独なる詩魂。
くわしくは→こちら
齟 齬
原 満三寿著
万緑や還らぬ馬が駆けぬけり
山川草木悉皆成仏――。
どよめく生命の諸相をあざやかに掬い
「還らぬものを還さんと」する魂鎮め
の第七句集。
遊行する精神、〈俳諧自由〉の極致。
くわしくは→こちら
句集 ひとり
瀬戸内寂聴著
第6回 星野立子賞受賞
「おのづからあひあふときもわかれてもひとりはいつもひとりなりけり――という一遍の歌は私の護符であった」。自らの孤独を見つめ明滅するいのちの不思議にこころを震わせる第一句集。
くわしくは→こちら
直知の真理
桶本 欣吾著
未踏の地をゆく〈預言者の書〉
何か自分の根本信念を伝えようとする
強い意思が全編に漲っている。まるで
託宣のごとくに宣告し告知していく。
小坂国継・哲学者
一生をかけて深淵を覗き続けた男
(「跋」から) 福島泰樹・歌 人
くわしくは→こちら
古里を求めて
立石 伯著
「こんな小説、読んだことがない!」
(「解説」から)
――日本文学史上に聳立する形而上小説『死霊』の作者埴谷雄高。その埴谷研究の第一人者による、構想十数年で刻まれた一大長篇。表現世界における〈小説〉の可能性に真っ向から挑む。
くわしくは→こちら
風の図譜
原 満三寿著
俳皿に三千世界の風を盛る
春の海のたりと死人をうらがえす
〈風〉の諸相を象った、
思想する俳諧師の第6句集。
鎮魂の詩作品「追憶の俳人たち」3篇
も併録。
くわしくは→こちら
垂 直 生と死のあわいで
川上義則著
世界も自然も人間も修羅の相を深めている〈現在〉。著者は生老病死と向きあうテーマを自身の生き方と思念に引き寄せ、より普遍的本質的な位相の中に置くことで希望の幻影を見出せないかと自問する。〈燎原の魂〉の気圏から発せられた秀抜なるエッセイ49篇。
くわしくは→こちら
句集 剥製師
高岡 修著
世界に(あるいは全宇宙に)無数にある痛点を刺し貫く――〈実存俳句の極北〉ともいうべき鬼才・高岡修の最新句集。詩と俳句を往還しながら苛酷な時代状況を踏まえ、自己の存在責任と歴史における主体性を問う。独自の表現へと疾駆する深い息遣いを見よ。
くわしくは→こちら
俳句の射程 秀句遍歴
原 雅子著
俳誌連載シリーズ〈現代俳句を読む〉と〈秀句の風景〉を合わせてなった名詞文集――瑞々しい感覚、詩意識で紡がれた俳句日めくり暦。時代を超えて心に響く俳句史の名句を真に味読するための、「現代俳句協会年度作品賞」「角川俳句賞」受賞作家による好著。
くわしくは→こちら
大洪水の後で 現代文学三十年
井口時男著
状況という磁場から閃光を放し続けて文芸批評30年、その精髄を一書に。
存在論的な飢えと形而上学的な夢
を彫塑した、現代の〈深夜版〉的
証言がここにある(齋藤愼爾)
それは、ポスト・モダンの浮力に抗して、ぶれず群れず貫く批評精神――。
くわしくは→こちら
柿本多映俳句集成
柿本多映著
―蛇笏賞の各選考委員評から―
きらきらしい句業が詰まった大冊/未知無限の可能性を秘めている/言葉によって世界を生み出していく作句法で作品に既視感が皆無/どれも全身全霊をかけて詠んだ句。読者もまた全身全霊で読まなければならない
くわしくは→こちら
拾遺放光 柿本多映句集
〈高橋睦郎選〉
「『柿本多映俳句集成』の七句集の一句一句との一回づつの出会いを愉しんだ後、改めて楽な気持で拾遺に対った結果は七句集に劣らぬ眩しい光を放つ句との衝突の連続で、さらに厳選して百句に余った。拾遺放光と名付けるゆ えんだ。」 高橋睦郎
くわしくは→こちら
句集 茫々
中嶋鬼谷著
鬼谷は現代の市隠だ。
寒山・拾得とともに囲む焚火
の匂いがする。
炎のむこうに、
現代の危機を乗り越え、
未来のいのちを呼ぶ芽吹山の
風が聴こえる。 ――恩田侑布子
くわしくは→こちら
句集 青花帖
橋本 薫著
孤愁を楯に、悲愁を一行の詩に飛翔さ
せる金剛力をこの人は蔵していた。は れやかにピアノを弾き、悠々と歌仙を捌く。この国にめったに居ない本物の読書人。橋本薫さんの長年にわたる句友であること、このことを誇りとして私はずっと生きてきた。――黒田杏子
くわしくは→こちら
虚子は戦後俳句をどう読んだか
筑紫磐井編著
蛇笏に始まり秋桜子・誓子らの4S、
草田男・楸邨・波郷らの人間探究派、
不死男・三鬼らの新興俳句……そして
兜太にいたるまで、戦後俳句作者と作
品を虚子はどう鑑賞し批評したのか。
最晩年までの全発言を収載し〈虚子の
視点から見た戦後俳句史〉を初公開。
くわしくは→こちら
古窯曼陀羅(こようまんだら)
佐藤洋詩恵著
美人に生まれ、華やかな才気まで恵まれ、由緒深い山形の温泉宿の二代目女将におさまったよしゑさんの一代記。思うことがすべて即、文章になる天然の才により書きつづられた日々の想いは、他人が覗いても幸せになる。
――瀬戸内寂聴
くわしくは→こちら
句集 をどり字
井口時男著
〈をどり字の踊る愉しさ〉が句集命名の理由であると語る著者は、消えゆく可憐なものたちを愛惜し、反時代的文字美学の実践へと、飛翔しはじめた。 ――近現代俳句史上、系譜なき単独者の、その痛苦と愉楽、抒情と諧謔とを速やかに味読されんことを冀う。
くわしくは→こちら
句集 飛 鳥(あすか)
野木桃花著
ちちよははよ
冬の花火が
見えますか
日々を慈しむことばの輝き
――澄み切った美が漲る
待望の新句集。
くわしくは→こちら
句集 風の象(かたち)
原 満三寿著
〈わたしの風と水〉は、自然と人間の媒介としての意義を広げ、万物の時間や時代の〈かたち〉を「風の象」に、存在や営みの〈すがた〉を「水の容」に仮託させて描いてみたい、その両方の現象としての生死を語ってみたいと思ったのです。(「そえがき」より)
くわしくは→こちら
句集 情(こころ)の帆
篠田悦子著
栖み古りて武州のみどり情の帆
夏の森一番星のため暮れる
しっかりと自分の生活を身に付け、
潔癖にからっと乾いていて、
誠実に真面目にやっている
篠田悦子の姿が此処にある。
金子兜太
くわしくは→こちら
『死靈』の生成と変容
埴谷雄高のヴィジョンと無限の自由
立石 伯著
埴谷没後20年、戦後日本文学の金字塔
として聳立する巨篇『死靈』。その成立と変容の過程を埴谷自身の 「構想ノート」 に添いながら、埴谷研究の第一人者が鋭角的に追尋し描出する。『死靈』論の新たな到達点へ。
くわしくは→こちら
随感録
立石 伯著
「わたしはフォークという人の『国家によるテロは非国家組織によるテロより市民にとって破壊的です』という考えを引用した。あたりを見回すと、国家によるテロリズムは、現在日本で生じている事態を鮮明にうつしだしている」。腐臭に充ち満ちた日本への警鐘。
くわしくは→こちら
句集 琥 珀
渡邉樹音著
俳句という音楽
彼女は耳を澄ます。水音に、産声に、風音に、銃声に、心音に。すると琥珀色の言葉たちがいっせいに詠い出す。 ……いつまでも無心に、どこまでも虚心に、〈俳句という音楽〉が始まる。
――『琥珀』に寄せて・松下カロ
くわしくは→こちら
句集 いちまいの
皮膚のいろはに
原満三寿著
孤独がもたらす寂しさこそが、人間はもとより山川草木など悉皆への大きな親和性として情動するように思われるのです……そんな含意を〈いちまいの皮膚〉と暗喩してみたのです。
(「あとがき」から)
くわしくは→こちら
教師「ん」とカリン
越村清良著
全く新しい<ジュブナイル>の誕生。
北陸の小さな町に引っ越してきた少女カリン。住まいは生活支援施設。共同生活のなかで親友、仲間を得て成長するカリンは、中学2年のクラス替えで担任教師の「ん」と出会う。「ん」の陰湿な横暴に、芽生える殺意……
くわしくは→こちら
句集 星 籠(せいろ)
千葉信子著
脈々と伝わることばのいのち
瀬戸内寂聴
『源氏物語』の「螢」の巻にあつかわれた螢火の美しさは圧巻だが、妖しい美の幻影をただよわす千葉さんの螢の句も魅力的だ。句集『星籠』からはことばのいのちが脈々と伝わってくる。
くわしくは→こちら
わらしべ集
室井光広著
『ドン・キホーテ讃歌』『プルースト逍遥』『柳田国男の話』など、〈世界文学〉を追尋してきた著者が《日本語の本源》に思いを寄せ、四半世紀にわたった文業を〈乾の巻〉〈坤の巻〉の2分冊に撰修。――待望久しい“室井ワールド”の論考とエッセイ102篇。
くわしくは→こちら
白鳥句集
松下カロ著
私のとりわけ好きな句――坪内稔典
白鳥に少年の腕阿修羅像
ただ一羽殘る白鳥チャップリン
白鳥や百年先もここは潟か
すきとほるべし白髮も白鳥も
そして今、松下カロという白鳥が俳句シーンに降り立った。
くわしくは→こちら
ひと滴の愛しめまいへ
ミュージック・プロムナード
上坂京子著
頁を繰るごとに滴る美の雫。これは己が揺籃期から音楽を精神の糧として生きてきた著者の魂のクロニクル――。生命の酣たる「早春賦」から、いのちの永劫回帰の着地点「大地の歌」まで百花繚乱のシンフォニーの饗宴。
くわしくは→こちら
句集 ひとりのデュオ
原 満三寿著
21世紀の〈俳諧師〉
1頁に2句という体裁はなぜか微妙に照応し共振しあう。それなら2句を照応・共振させたらどうなるのか(あとがきから摘録)。日常を〈非日常〉的に、一身にして両身を内在させる正統的異端者が書き下ろした瞠目の句集。
くわしくは→こちら
俳句の気持 「ひとり」になれる
津髙里永子著
創りたい人へ、作らない人へ
NHK学園俳句講座機関誌に20年にわたる好評連載が、ここに結実――。
俳人たちの肉声やエピソード、そして
名句をちりばめながら〈俳句を詠み〉
〈俳句に立ちどまる〉ための101篇。
《俳人103名のプロフィールを収録》
くわしくは→こちら
女神たち 神馬たち 少女たち
松下カロ著
“考幻学”的 俳人論
永田耕衣、中村苑子、河原枇杷男、津沢マサ子、永島靖子ら幻視者ともいうべき孤高の俳人たち─―
花鳥諷詠の呪縛から解き放たれ、異界への扉を開くマイナー・ポエットの言葉をしなやかに読み解く
くわしくは→こちら
句集 天來の獨樂
井口 時男著
断念の底から響く瞠目の十七音
俳句作家の誕生を
あざやかに告げる第一句集
――室井光広(作家)
自らにも容易に鎮め難い
不穏な声の奔出
――吉田文憲(詩人)
くわしくは→こちら
望郷のソネット
――寺山修司の原風景
白石 征著
寺山修司に18年間伴走し多彩な表現活動を間近に見てきた著者が、初めて描くテラヤマ・ワールドの深層。想像力の遊びに生きた天才の、精神的孤児としての孤独と悲しみを丹念に読み解く。 《寺山修司生誕80年記念出版》
くわしくは→こちら
歌集 びあんか/うたうら
水原紫苑著
「まっさらな歌の領土へ発つ者」(春日井建)、「〈透明伽藍〉とでも呼ぶべき夢幻的な美しさ」(高野公彦)。――新しい〈うた〉の誕生を告知した初の歌集『びあんか』と第二歌集『うたうら』の全作品を収録。歌人の初期のすがたを語り伝える待望の決定版。
くわしくは→こちら
明けゆく次元 我、物質、真理論
桶本欣吾著
世界はただ一つなのに物理学が語る世界、哲学が語る世界、宗教が語る世界と、いくつもの世界があるがごとくである。本書は現代物理学の先端問題を受け入れつつ、哲学のアポリアといわれる主観客観と自己の問題を解明し、宗教の世界も排除しない哲学である。
くわしくは→こちら