過去の深夜叢書ニュース

恩田侑布子氏『余白の祭』がドゥマゴ賞受賞    2013.9.4

恩田侑布子氏の俳句評論集『余白の祭』が、第23回「Bunkamura ドゥマゴ文学賞」を 受賞しました。同賞は「ただ一人の選考委員」によって選ばれますが、本年度(昨年 7月~本年7月までの作品対象)の選考委員は、評論家の松本健一氏。
同氏は、選評(「〈近代的自我〉の表現を超えて」)の中で、作品選考にあたり「現在衰 弱している文学シーンを刷新するような変革のエネルギーを秘めた作品を選びたい」 とその選定基準を掲げ、恩田氏の『余白の祭』については「現代文学の閉塞状況に風 穴をあけるような作品」と高く評価しています。
同賞の発表や松本健一氏の「選評」、第1回~22回までの受賞作・選考委員などの委細 は、以下のホームページをご覧ください。
   http://www.bunkamura.co.jp/bungaku/
   http://www.bunkamura.co.jp/bungaku/winners/index.html

「周五郎伝説」に挑んだ新しい〈周五郎像〉    2013.6.2

深夜叢書社主宰・齋藤愼爾が評伝『周五郎伝―-虚空巡礼』を書き下ろし、白水社から5月28日に発売されました。原稿800枚の大作です(定価3400円+税)。
オビの文は、「市井の人々の哀歓に寄り添い、巡礼を求め続けた作家・山本周五郎。 その〈伝説〉を今に甦らせ、新たな〈神話〉を告知する渾身の書き下ろし評伝」。
白水社ホームページに内容紹介が掲載されています。
   http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08270

恩田侑布子氏の新作7句が「東京新聞」に    2013.6.2

深夜叢書社から初の評論集『余白の祭』を上梓した恩田侑布子氏の俳句7句が、「中日新聞」「東京新聞」5月25日夕刊にご本人の写真とともに掲載されています。「迷陽」と題された1句目は「磯あそびだんだん父の遠くなる」。
また同紙面には、叢書主宰の齋藤愼爾の「俳句月評」も同時掲載されています。月評は1月から開始され、第5回目は寺山修司の俳句論「虚無に捧げる美酒の雫」。

深夜叢書社の移転のお知らせ    2013.3.1

事務所が以下の場所に移転しました。
   【新住所】〒134-0087 東京都江戸川区清新町1-1-3-206
   【Eメール】

創業50年を迎えHPを一新    2013.3.1

「深夜叢書」は創業以来、ことしで50年を迎え新しくホームページを立ちあげました。この「深夜叢書ニュース」は、当社出版物のご案内だけでなく、これまで深夜叢書から出版した著者の近況や発言なども発信していきます。

梶木剛氏の未収録3評論集刊行    2013.3.1

吉本隆明氏の『試行』創刊当時からの寄稿者である文芸評論家・梶木氏は、2010年5月に逝去。第1冊目の「遺稿集」ほか「単行本未収録評論集」として全3冊を刊行。
文芸時評や書評紙等で取り上げられ大きな反響を呼んでいます。

文芸時評が後藤みな子氏の『樹滴』を称賛    2013.3.1

後藤氏が40年ぶりに上梓した小説『樹滴』が、各紙文芸時評のトップ扱いの掲載により絶賛されています。
文芸評論家・田中和生氏は、毎日新聞の文芸時評(2012年8月29日号「人生の傷から滴るもの―三十年を経て現れた作品」)で、華々しい活躍をみせている現在の作者たちにあって、「そのような『活躍』とは「無縁の場所でも読まれるべきすぐれた作品は書かれている」として後藤氏の『樹滴』を挙げ、「作者は原爆によってその生に亀裂の入った人々が滴らせるものを掬いとるように書きつける」「祈りに満ちた叙事詩のような作品」と称えています。
ほかに、西日本新聞(7月31号「書かねばならない意志」、同(8月8日号「空白を埋めるように40年ぶりの小説」)が掲載。また、朝日新聞(9月23日号)書評欄「著者に会いたい」が後藤氏へのインタビュー記事(「阿修羅になって書いた鎮魂歌」)を掲載しています。同記事はウェブでも公開 http://book.asahi.com/reviews/column/2012092300016.html

長期連載読み物「深夜叢書社年代記」    2013.3.1

深夜叢書社が創業半世紀を迎え、それを機に主宰の齋藤愼爾が「流謫と自存―深夜叢書社年代記」を執筆中です(旬刊誌「出版ニュース」に2012年1月上中合併号から起稿、現在、3月上旬号で連載15回目)。
「出版する」そのことに自覚的ならそれ自体すぐれて思想的営為であるという立場から、出版行為を自立的な文化、思想運動の一環ととらえて、当時の学生たちによって出版社が興されました。文学・芸術・思想のあらゆるジャンルにおいて孤立無援にある表現者たちの作品を世に送り出していくという草創期の初発の精神、およびその後の新たな展開が、さまざまなエピソードとともに掘り起こされ、描き出されています。